機関投資家
●生命保険会社
●損害保険会社
●年金基金
●投資信託会社
●投資顧問会社
年金基金の場合は、年金加入者の保険料が元手になっています。日本の機関投資家の中でも、特に有名なGPIF(Government Pension Investment Fund)は、日本語名を「年金積立金管理運用独立行政法人」といい、年金基金を原資にしている厚生労働省管轄の団体です。134兆7,475億円(平成27年度末現在)もの資産を持ち、世界的にもトップクラスの規模を誇っています。
運用方法の違い
影響が大きい海外投資家
1.ヘッジファンド
先程も説明したヘッジファンドですが、海外の場合は資金力がかなり大きく市場の影響力も絶大です。ハンガリーのソロス・ファンド・マネジメントなどが有名です。
2.政府系ファンド
各国政府が自国の資金運用として設立した投資ファンドです。石油や天然ガスなど豊富な天然資源を持つ国が多く、資源による収入や貿易黒字による外貨準備金などを原資に、次世代に向けた蓄えや財政赤字の穴埋めなどの目的で行います。ノルウェー政府年金基金やアブダビ投資庁、CIC(中国投資有限責任公司)などが有名です。日本には現在なく、設立には賛否両論があります。
3.ファンド
海外資本の投資信託会社も、日本市場で大きな売買を行っています。ヘッジファンドと違い、こちらは中長期の取引を主に行うケースが多いのが特徴です。アメリカのJPモルガン・アセット・マネジメント、イギリスに本拠地を置くフィデリティ証券などがあります。
4.年金基金
海外の年金機構も大きな投資を行う団体のひとつです。年金運用が目的ですので、運用スタイルは超長期投資が基本です。投資した企業の経営に株主提案をする「モノ言う」株主として有名なカルパース(カリフォルニア州職員退職年金基金)などが有名です。
コンピュータを駆使した高性能取引
まずCTA。コモディティ・トレーディング・アドバイザー(Commodity Trading Advisor)の略で、先物取引を中心とした運用スタイルです。金融工学を駆使したプログラムにより、コンピュータが24時間365日休まずに自動売買する戦略をとります。
HFTはハイ・フリークエンシー・トレーディング(High frequency trading)の略で、高頻度取引などと呼ばれています。こちらも高性能コンピュータを利用し、1,000分の1秒単位で売買注文を繰り返す運用スタイルです。短期間での狭い利ざやを根こそぎ取ることで利益を得るという、全く新しい手法です。
機関投資家
小 計 | 0 円 | ||
消費税 | 0 円 | ||
合 計 | 0 円 |
〈主要目次〉
第1編
資本市場からの規律
第2編
1 三井住友トラスト・アセットマネジメント
2 アセットマネジメントOne
3 第一生命保険
4 三菱UFJ信託銀行
5 野村アセットマネジメント
6 三井住友DSアセットマネジメント
7 日本生命保険
8 ブラックロック・ジャパン
9 日興アセットマネジメント
10 りそなアセットマネジメント
11 年金積立金管理運用独立行政法人 機関投資家
12 地方公務員共済組合連合会
13 企業年金連合会
14 エーザイ企業年金基金
15 CalSTRS
16 CalPERS
17 NBIM
18 USS
19 EOS at Federated Hermes
20 ガバナンス・フォー・オーナーズ・ジャパン
21 フィデリティ投信
22 ニッセイアセットマネジメント
23 東京海上アセットマネジメント
24 シュローダー・インベストメント・マネジメント
25 みさき投資
26 Effissimo Capital Management Pte Ltd
27 大和アセットマネジメント
28 三菱UFJ国際投信
29 Vanguard
30 State Street Global Advisors
第3編
番外編1 PRI
番外編2 MSCI
番外編3 S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス
番外編4 FTSE Russell
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