「為替リスク回避のための為替予約と会計処理について」
例えば輸入取引で、外国の会社からある商品を100米ドルで購入する契約を締結したとします。
契約日の為替相場が1ドル=100円だとした場合、購入金額は100ドル×100円=10,000円の見込みとなります。
ところが、実際の支払日の為替相場が1ドル=120円になれば、購入金額は100ドル×120円=12,000円となり、差額の2000円分利益は減少してしまいます。
それでは、そのようなリスクを回避(ヘッジ)するにはどのような方法があるでしょうか。
2.為替リスクのヘッジ方法
ヘッジとは「回避する」という意味で、為替リスクヘッジとは、外貨建取引に伴う為替リスクを回避する行為のことをいいます。
その手段としては為替予約、通貨オプション、通貨スワップの三つがよく知られています。
ここでは最もよく用いられている為替予約というヘッジ手段に焦点を当てていきたいと思います。
為替予約とは、銀行との間で、将来の決まった期日に、ある通貨を、決まった値段で売るまたは買う約束をする取引をいいます。
国外にある会社との間で、ある商品を100ドルで購入し、購入30日後に代金を支払う契約を締結するとします。 FX オプション相場
契約締結と同時に銀行との間で、30日後に100ドルを、1ドル=100円で購入する契約をした場合、支払日の為替相場が1ドル=120円だったとしても、銀行から外貨を1ドル=100円で購入することが出来ますから、支払額は100ドル×100円=10,000円となり、契約締結時の為替相場をもとに見込んだ利益を確保することができます。
3.予約レートの決まり方
(1)直物レートと先物レート
(2)先物レート(予約レート)の決まり方
先物レート(予約レートともいいます。)は直物レートと2通貨間の金利差によって決まります。
「円金利での運用」と「為替予約付きの外貨金利での運用」の損益が等しくなるように決まるという考え方です。
「為替予約付きの外貨金利での運用」とは、外貨金利での運用による損益を、予約レートをもって円換算した時の金額のことです。
ここで、予約レートの決まり方を見てみましょう。
例えば、現在の為替相場が1ドル=100円であり、円の金利が1%、ドルの金利が2%の場合、一年後の「円金利での運用」は101円、一年後の「外貨金利での運用」は1.02ドルとなります。
そして「外貨金利での運用」が「円金利での運用」と等しくなる約99円が予約レートとなります。
その場合に、為替ディーラーの損益分岐点は、1年後に円の調達に要する101円を支払えるかどうかです。
したがって、為替ディーラーは、運用して手にした1.02ドルを101円に交換できれば、損益なし(プラスマイナスゼロ)ということになります。
その際の交換レートが、101円÷1.FX オプション相場 02ドル=99円となります。
もちろん、為替ディーラーはこれより有利な100円を提示することもできなくはありません。
しかし、ライバルが100人いたらどうでしょう。
顧客はショッピング(為替ディーラーを見て回り、比較検討すること)ができます。
その結果、レートは理論的な限界値の99円に接近します。
これは、いわゆる「裁定価格理論」(Arbitrage Pricing Theory)と呼ばれるもので、複数の為替ディーラー間で、提示する交換レートに差が生じても、いずれ理論的な限界値に収束することがお分かりいただけると思います。
4.為替予約のメリット、デメリット
もちろん、為替相場が反対に動く場合もあります。
上記の例において、1ドル=100円で為替予約をしていた場合、支払日の為替相場が1ドル=80円だとしたら、支払金額は100ドル×80円=8,000円でよいのに、為替予約をしているために100ドル×100円=10,000円支払わなければなりません。
これは一見デメリットのようですが、そもそも購入金額が10,000円であればもともと見込んでいた利益は確保出来るわけですから、大きな問題とはなりません。
将来の為替相場を予測し、為替差益をあげ続けることは困難です。
為替リスクをヘッジしない場合は、為替で利益が出ることもあれば損失が出ることもあり、損失の場合はその取引自体が赤字に陥ってしまうことがあります。
しかし、為替リスクをヘッジしていれば、実際の支払日の為替相場より高い金額で払うことになろうとも、赤字に陥ることはありません。
また、企業にとっては将来の為替の価格変動を避け、現時点で利益を確定させることができるというのもメリットの一つです。
5. 会計処理
(1)為替レートの種類
為替レートには、TTS、TTB、TTMの3つのレートが存在します。
TTSとは、Telegraphic Transfer Sellingの略で、電信売相場を意味します。
「売」とは銀行が顧客に外貨を売ることを指しますので、企業から見れば買うとき、つまり輸入取引の代金の支払い時、銀行から外貨を買って送金する時に適用されるレートです。
他方、企業が輸出取引を行い、外国通貨で受け取った代金を円転するときのレートはTTBといいます。
TTBはTelegraphic Transfer Buyingの略で、電信買相場を意味します。
「買」とは銀行が顧客から外貨を買うことを指しますので、企業から見て売取引、つまり輸出取引に適用されるレートです。
また、TTSとTTBのちょうど中間をTTMといいます。
TTMはTelegraphic Transfer Middleの略で仲値を意味します。
実際には、銀行が顧客と外国為替取引をする際に基準とするレートがTTMであり、これに銀行の手数料を加味したものがTTS、TTBレートとなります。米ドルの場合、多くの銀行では手数料は1ドルにつき1円としているため、TTMが1ドル=100円のとき、TTSは1ドル=101円、TTBは1ドル=99円となります。
(2)外貨建取引の円換算方法
外貨建取引を行った場合、外貨建の売上や仕入は円換算して帳簿に記録することとなります。
ここでは税務上の換算方法について述べますが、P/L項目(売上高、仕入高等)につきましては、会計上は必ずしも税務に合わせる必要はなく、社内ルールにより換算することが可能です。
ただし、期末に残高として残るB/S項目(売掛金・買掛金など)の換算については、税務上に合わせる必要があります((3)参照)。
①取引発生時の為替レート
- 取引の行われた前週の平均レート
- 取引の行われた前月の平均レート
- 取引の行われた前週末日のレート
- 取引の行われた前月末日のレート
- 取引の行われた当週初日のレート
- 取引の行われた当月初日のレート
②換算する為替レートの種類
③前受金、前渡金がある場合
前受金または前渡金については、金銭授受時の為替レートにより円換算を行います。
また、取引発生時には、前受金または前渡金を充当する部分については、前受金または前渡金授受時のレートで円換算した金額をもって売上高または仕入高を計上することができます。
言い換えると、まず売上高または仕入高などの取引の全額を取引発生時のレートで円換算し、次に前受金または前渡金の換算レートと取引発生時の換算レートとの差額を為替差損益で調整する、という方法をとらなくてよいこととされています。
④為替予約を締結した場合
(3)期末の処理
為替予約を締結した場合においても、売掛金または買掛金は決算日レートにより換算します。
この場合、為替予約も時価評価となり、決算日レートにより換算します。
つまり、ヘッジ対象である売掛金または買掛金の為替差損益と、ヘッジ手段である為替予約の為替予約評価損益とは、損益計算上で相殺されるイメージです。
6.おわりに
以上、為替リスク回避のための為替予約の仕組みと外貨建取引を行った場合の会計処理について述べてきました。
国際取引は今後もグローバル化の流れの中で増えていくことが予想されます。
そして国際取引はどうしても外貨建で行われることが多いです。
したがって、会社は為替リスクを回避するためにも、為替予約などのヘッジ手段を講じることが必要となってきます。
一般の事業会社の経理部門に勤務し、連結会計や貿易取引の経理・税務に従事。 税理士資格取得後は都内の会計事務所勤務を経て税理士法人ベリーベストに入所。 入所後は主に法人の税務を担当。租税訴訟補佐人制度筑波大学大学院研修修了。
バイナリーオプションの勝敗に影響する10個の要因【②為替変動の要因】
トレーダーとしての準備
なんでもかんでも経験してみないとわからないことってたくさんありますよね^^
経験してみて『あぁ、そうと知ってたら予め準備できたのに…』なんてボヤいちゃうこともあると思いますが、バイナリーオプションもそのとおり 『先に知っておけば今頃うまく行っていたのに…』 なんてことがあります。
このブログ記事では 【②為替変動の要因】について解説!
為替の動きの仕組みと、その為替の動きはどういった要因に影響を受けて変動するのかについて見ていきます^^
バイナリーオプションの勝敗に影響する4つの大きな要因
- ①トレード環境要因 ・・・ブローカーやトレードするデバイスや場所に関わる16個の要因
- ②為替変動の要因 ・・・相場の価格変動に影響するファンダや通貨選択に関わる10個の要因
- ③トレーダー要因 ・・・トレードする人の状態やスキルに関わる8個の要因
- ④メンタル的要因 ・・・トレードする人の精神的な状態に関わる8個の要因
バイナリーオプション4つの勝敗要因ー②為替変動の要因について
為替変動の要因-【知っておくと取引に役立つ話】
ご存知の方も多いと思いますが、ここでは 為替値がどうやって動くのか?何に影響を受けて変動するのか? を知るところから話を進めてみます^^
為替値が動く仕組み
ドル円、ユーロドル、豪ドルカナダドル、などなど通貨のペアがありますが、こういった通貨の価格は常に変動しています。
いわゆる相場や、チャートと呼ばれるものですが、それらは全て その通貨を欲しい人、いらない人の多さで値動きが発生します。
- その通貨を欲しい人、いらない人の多さで値動きが生まれる!
- 買い手が多ければ価値が上がり、売り手が多ければ価値が下がる!
こんな風にドル円の通貨ペアで価格が上昇しているってことは ドルの価値が上がって、円の価値が下がっているってこと^^ 言い換えればドルを買う人が多く、円を売る人たちが多い場合にこの状態になります。むか~し“たまごっちブーム”がありましたが、1つ1,980円のものが、レアなもので9万円で取引されていた、なんてこともあったそうですが、なんでもかんでも、欲しい人が多ければ価格が高騰するのって同じですよね^^;
これからご紹介するのは その通貨が欲しくなるか、欲しくなくなるか、それを左右する要因 ということです^^
国ごとの情勢
ドルはアメリカ、円は日本、ユーロはヨーロッパ圏、豪ドルはオーストラリア、というように、通貨はその国ごとに使われているものですよね^^
そしてその通貨を買う人は何を考えてその通貨が欲しいと思うのかというと、 国の将来性=通貨を持っていても安全かどうか? です。
このように 通貨を持っていて大丈夫か?リスクはないのか? そういったことを知るために国の情勢を見ることが一つの指標になっているんですね(*゚∀゚)
政策金利・税率
政策金利 とは、中央銀行がその他の銀行にお金を貸す際に設けている金利のことをいいます。(私達が銀行に預ける際には直接影響はないところの話ですね^^)
政策金利は頻繁に上がり下がりするものではありませんが、それ故に利上げ利下げになると為替変動への影響も大きくなります。
◯利上げ →銀行が世間からお金を集める→経済の動きが鈍くなる→国の成長率下がりやすい→ ドル高円安になりやすい
◯利下げ →銀行が世間にお金を流す→経済の動きが活発になる→国の成長率が上がりやすい→ ドル安円高になりやすい
次に 税率 についてですが、これも政策金利と同じく頻繁に上がり下がりするものではありませんが、為替への影響もあります。
以前、消費税率が5%から8%へ上がった事がありましたが(2014年頃)、その時のあなたの感覚としてはいかがでしたでしょうか(;´∀`)?
“税金上がるのヤダなぁ” FX オプション相場 という感覚だった人が多いと思います。(笑)
その感覚が周りまわって為替の動きに影響していきます。
◯税率上がる →大きな買い物が奥手になる→経済の動きが鈍くなる→国の成長率下がりやすい→ ドル高円安になりやすい
◯税率下がる →大きな買い物がはかどる→経済の動きが活発になる→国の成長率が上がりやすい→ ドル安円高になりやすい
要人発言・口先介入
次によく為替の動きに影響を与えると言われるのは、 国の政策や金融政策に関わる重要な人物の発言 です。
要人発言 といいますが、
例えば日本の政策金利であれば中央銀行(日本銀行)のTOPである黒田東彦総裁、増税については現内閣総理大臣である安倍首相の発言は大きな意味を持っています。
メディアがこのお二方の発言をいろんな見方をして解釈しているのは、こういった背景があります。
それ以外にも経済閣僚の方や財務官の方などの発言も取り沙汰されることがあります。
また、似たような物として 口先介入 と呼ばれるものがありますが、これは政府の偉い方や金融関係の方が自らの発言によって相場を意図した方向に動かそうとすることをいいます。
ただ この要人発言や口先介入をバイナリーオプションでどう活かすか については個人的には気にしなくても問題ないと考えています。ただ、急な値動きがあった時にどういった可能性が考えられるか?という選択肢の中にあるのとないのとではその場の対応力が変わってくるので【知っておくと役に立つ】という認識でいるとイイと思います^^
天候・天災・テロ・戦争
投資家心理
通貨を売買するのは 国や、機関投資家、個人投資家、 など規模も数も様々です。
国や機関投資家 は数十億、数百億、数千億というお金を使って投資を行うためそれだけで相場への動きが生まれるそうです^^;
自らの取引で意図した方向に価格変動の流れを作り出すことができるのですから、ものすごい影響力です!
個人投資家 である私達一人ひとりは、売買をしても微々たる規模なので相場の価格には一切その動きは影響しませんが、一人ひとりの影響力は小さくとも、それが束となった時にはこれもまた為替を動かす大きな影響力にもなります^^
バイナリーオプションでも局面によってこうした投資家心理を利用することができれば、相場の流れを読み解く材料になります。どういった時に売買動機が生まれるか?という目線で相場を見ると投資家心理を読み解くことに一歩近づくでしょう^^
為替変動の要因-【知っておくと取引が有利になる話】
時間帯毎の通貨変動
一見不規則に見える通貨の動きは実は1日を通してある程度の特徴があります。
為替の動きは、国ごとのトレーダーの参加率によって影響します。
例えば 1日の中で最もトレーダーの参加率が高いのは夜の21時から夜中の2時3時辺り までです。
これは ロンドンの外国為替市場とアメリカの外国為替市場の2つが重なる時間帯だからです^^
- オセアニア時間 ・・・朝6時~昼12時の間
- アジア時間 ・・・朝9時〜昼過ぎ15時の間
- 欧州・ロンドン時間 ・・・昼過ぎ15時〜深夜3時の間
- アメリカ・NY時間 ・・・夜21時〜朝5時の間
- 朝 ・・・トレーダーの参加人数が少ないので相場も大きくは動かず、一定の価格帯を行ったり来たりすることが多い。 FX オプション相場 FX オプション相場
- 昼 ・・・アジア圏の指標発表が集中するため、トレンドになる事がある。動く通貨と動かない通貨が別れている時間帯。
- 夕方 ・・・徐々に変動幅が大きくなって通貨全体にスピード感が出てくる。夜〜深夜に向けての方向性がこの辺りで固まる。
- 夜 ・・・アメリカの指標発表が集中するため、相場の逆行やトレンドの加速など何かしら大きな値動きが見られることが多い。
- 深夜 ・・・トレンドはトレンドとして、レンジはレンジとして継続し、朝に向けて徐々に値動きも静まっていく。
通貨ペア毎の値動きの特徴
◯AUD/USD(豪ドル/ドル) ◯AUD/JPY(豪ドル/円) ・・・豪ドル自体が安定している通貨であるため、ドルへの売り買いがそのまま相場の動きに現れやすいです。値動きは小さい時が多いですが、一度動くと素直な動きが見られるため、機会を伺って取引していくと良いです♪
通貨全体を通して昼間の値動きと言うのは小さくまとまりがちですが、豪ドル系の通貨は 最も値動きが活発になるのは朝〜午前中なので昼間にトレードが集中する方は、ドル/円と合わせて見ていくとエントリーチャンスを見つけやすいはずです。^^ 通勤途中の電車でお世話になる方も多いのではないでしょうか^^
◯EUR/AUD(ユーロ/豪ドル) ・・・ユーロ自体は加盟国が多いため、経済ニュースや国の情勢に影響を受けやすいですが、豪ドルの安定感がうまく中和してくれているような通貨です^^ そのおかげか、大きく荒れるイメージは少ないのでバイナリーオプションでは狙い目の通貨としてオススメです!
◯EUR/USD(ユーロ/ドル) ◯EUR/JPY(ユーロ/円) 通貨ペアの中でも取引量が多いため、トレンドが生まれやすい通貨です。バイナリーオプションで順張りを狙う際には強い味方になります。
ボラティリティ(通貨の変動量)
通貨ペア毎に時間帯の動きに特徴がありますが、その他にも ボラティリティ(通貨の変動量) を見ていくことでバイナリーオプションに最適な通貨を選ぶことが出来ます^^
オススメは5分、15分で並べ替えて数値の高い上位3通貨がバイナリーオプションで取引に最適な通貨となります。
経済指標発表
バイナリーオプションでは各経済指標発表の意味や、内容については知らなくても問題ありません(*゚∀゚) ですが、 発表される日付や時間を知っておくことでバイナリーオプショントレードでの失敗を未然に防ぐことができる ので、テクニックとして一つご紹介しておきます♪
為替の変動要因が分かると、相場の動きに戸惑わなくなる
経験してみないとわからないことはたくさんありますが、こうして知識として事前に知ることができれば、いざってときの力に出来ますよね^^!
なかなか今の相場が直接何に影響を受けて変動しているのかを掴むことは難しいですが、それでもこのブログ記事の内容を知っているだけで、何かの影響で売り買いが盛んに行われているのかな、丁度通貨が活発になってくる時間かな、なんて おおよその目星 が付けらるようになるはずです。
こうやって少しずつでもバイナリーオプションで勝てて稼げる方が増えたらいいなと思います^^
勝ちを増やして負けを減らして行ってもらえたらと頑張ってブログ記事にまとめた甲斐があります(笑)
長くなりましたが、ここまでご覧いただきありがとうございます♪
【気になるおシゴト探訪録】為替オプショントレーダーの仕事内容や特徴、向いている人などを聞いてみた
JOY:為替オプショントレーダーってどんなことをする人なの?
Iさん:顧客の要望に答えるため、為替商品の取引値段を設定したり、マーケットでのリスクを分析し、取引を回避するタイミングを調整する仕事です。そのほかにも機械学習等を使った定量分析や、戦略立案をすることもあります。
ナタリー博士:大きなお金を扱う大変そうなお仕事ですね。実際の業務はどんな流れで行うんですか?
Iさん:まず営業がもってきた顧客の要望に対して、それを叶えられるように為替商品の取引値段を設定します。もちろん為替商品の損益の把握や、どんなリスクを持っているかのポジション管理も同時に行います。その上で、相場とリスク量などに応じてマーケットでトレードしてポジションを調整していき、利益をあげていきます。業務が忙しくないときには、プログラミングを用いた戦略の立案や分析、資料作成などをしていますね。
ナタリー博士:プログラミングは金融業界にも役立っているのね。
JOY:すごいな〜! どんな人と一緒におしごとをするの?
Iさん:主に、案件を持ってくる営業の人やトレードをシステムへ連動させるバックオフィスの人、リスク管理をするミドルオフィスと言われる人と仕事をしています。
ナタリー博士:為替オプショントレーダーになるためには、資格などは必要ですか?
Iさん: 資格は特に必要ありません 。ただ「証券アナリスト」は持っている人も多いですね。取得しなければならないわけではないですが、マーケットで働くものとして、知っておかなければならない知識が得られます。トレーダーになるためのルートとしては、投資銀行や証券会社など、トレーディング部門のある金融機関に就職する必要があります。総合職として採用されたのちに、トレーディング部門に配属されるので、金融機関に就職できたとしてもトレーダーになれるかは適性や運による要素が強いですね。
JOY:トレーダーになるためには運も大事なんだ〜。
ナタリー博士:為替オプショントレーダーにはどんな人が向いていると思いますか?
Iさん:金融と数学についてリテラシーがある人、そして、論理的で冷静な判断ができる人が向いていると思います。私達が扱っている為替もそうですが、株式、債券、金利、通貨、金、原油などの原資産の価格を基準に価値が決まる金融デリバティブに関しての知識はマストです。また、確率論や期待値を扱うため一定レベルの数学の知識もあるといいですね。そのほかにも、相場観を構築し上司へ説明する論理的思考力やマーケットでトレードする胆力、冷静な判断力も必要となるため、知識だけではなく、目の前で起きることへの理由付けができる人が求められています。
ナタリー博士:人のお金を預かっているからこそ、熱くならずに冷静に判断するのが大事なんですね!
為替オプショントレーダーの実情は?
JOY:おしごとをしていて楽しいと思うのはどんなとき?
Iさん:トレードで収益を上げたときですね。これまで得た知識や経験が数字に直結する仕事なので、自分の仮定した通りにマーケットが動き、それが収益として出たときに喜びを感じます。
JOY:なるほど〜。
ナタリー博士:大変なことや苦しいことはありますか?
Iさん:これは楽しさと表裏一体ですが、トレードで負けているときです。トレーダーは顧客からお金を預かっているため、とても責任感のある仕事です。その分プレッシャーもありますし、一瞬たりとも気を抜けませんね。
JOY:誰かのお金を預かるって相当な覚悟がないとできないんだな〜。
ナタリー博士:為替オプショントレーダーになるために、勉強したり意識したりするといいことはありますか?
Iさん:確率や統計など高度な数学理論とコンピューターを使って、リスクや意思決定を学ぶ、金融工学は勉強しておいた方がいいでしょう。また、相場観を持って、実際トレードしてみるというのも理論と同じぐらい重要ですね。また、最近ですと、高度な数学や物理学を用いたクオンツ、データアナリスト、機械学習エンジニアリングなども親和性があるので、必要な知識は何かを学生のうちから考えていると後々楽になってくると思います。
JOY:新しい理論や技術がたくさんあるんだね。
ナタリー博士:常に勉強することが大事な仕事だといえるわね。
為替オプショントレーダーを目指すなら
ナタリー博士のまとめノート
バイナリーオプション攻略の要・レンジ相場とは?どこよりもわかりやすく解説
海外バイナリーオプション業者のおすすめ口座比較ランキング11選【どこが人気?】 海外のバイナリーオプション業者ってどこがオススメなんですか? このような質問を多くいただくことが増えてきました。 そこで今回.
【前提】バイナリーオプションは為替相場を見る取引
バイナリーオプションは、為替相場を見る取引です。そのため、世の中の政治経済や投資家たちの動きがリアルタイムでチャートに反映されることをまず念頭に置いておきましょう。つまり、これからご紹介するバイナリーオプションの攻略の要であるレンジ相場は、 人の心や投資家の駆け引きが生み出すもの でもある、ということです。
特に感覚で物事を覚えるタイプの方は、この後詳しくご紹介しますが バイナリーオプションにおけるレンジ相場は「投資家による綱引きの結果の一つ」 、と思っておいてください。
バイナリーオプション・相場の種類は?
バイナリーオプションには、レンジ相場を含めていくつかの相場の種類があります。といってもそこまで多くはありません。3つの相場を覚えておけば、最低限バイナリーオプションに取り組むことができます。ここでは簡単にそれぞれのバイナリーオプションの相場の種類をご紹介していきます。
上昇のトレンド相場
まずは上昇のトレンド相場です。これは、いわゆる 右肩上がり でチャートが描かれていく相場だと思ってください。
下降のトレンド相場
上昇トレンドの反対が下降のトレンド相場です。こちらは 右肩下がり でどんどんチャートが下降していく相場のことを言います。この場合は、エントリーしたポイントよりもさらに相場が下がっていく可能性もあります。トレンドが強烈であれば強烈であるほど、そうなる可能性が上がる、という認識で結構です。
レンジ相場
そして覚えておかなくてはならないのがこちらのレンジ相場です。レンジ相場は、突き抜けて上昇するでもなく突き抜けて下降するでもなく、ある一定の範囲内で相場が上がったり下がったりすることを繰り返すような相場となります。
ある程度一定の範囲内で押し引きがあったにせよ、最終的には相場としてはそこまで大きな値動きを見せなかった、というのがレンジ相場です。もちろんレンジ相場の後でトレンドが発生する可能性もありますが、基本的にレンジ相場でいる間は、 一定の範囲内での相場の押し引きが続く ような状況となります。
トレンドの中のレンジ相場とは?
例えば、トレンドとして急激な上昇トレンドが発生している際に、上昇が途中で止まって一部レンジ相場になるということもあるわけです。こういったレンジ相場では、 初心者の方はあまり手を出さないほうが良い と指導するケースもあります。
なぜなら トレンドの途中でレンジ相場になるということは、そこからトレンドがまた変わってくる可能性が存在するから です。急激なトレンド発生中にレンジ相場に切り替わった場合は、それがトレンドの中のレンジ相場であるかを見極めるところから始めていくと良いでしょう。むやみやたらにエントリーをしないためにも、見極めは重要です。
実際の相場におけるトレンド相場とレンジ相場の比率は?
その比率も気になるところですが、結論から言ってしまえばレンジ相場が大多数となります。おおよそ6割から8割程度はレンジ相場と言っても決して過言ではないことでしょう。つまり レンジ相場を制する者がバイナリーオプションを制する といってしまっても言い過ぎではないわけです。
そして気になるレンジ相場の攻略法ですが、大原則としては逆張りを行うことになります。
バイナリーオプションの中でもレンジ相場の逆張りについて情報探索を行ったりググったりすると、だいたい FX オプション相場 小難しいテクニカルな手法 が出てきたり カタカナ用語のオンパレード で意味が分からないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
当ブログでは、バイナリーオプション初心者の方に向けて分かりやすく情報解説することを心がけていますので、ここではかなりシンプルにバイナリーオプションにおけるレンジ相場では逆張りが有効である理由をご説明したいと思います。
先ほどご紹介した通り、レンジ相場はある一定の範囲内で相場が上がったり下がったりを繰り返し、まるで綱引きのような状態になっています。
ということは、ある一定の範囲内まで相場が上がれば、次に見えているのは相場が下がるという状況ではないでしょうか?
ここに、バイナリーオプションでレンジ相場に当たった際には逆張りをすべきだ、という理由が隠されているわけです。つまり 一定の範囲内まで相場が上がれば次に来るのは逆張り というわけですから、このような理由でバイナリーオプション攻略に勤しんでいる人達はレンジ相場では逆張りをメインにして戦っていくわけです。
【コラム】限りなく綺麗なレンジ相場を見つけよう
レンジ相場は、為替の動きの中でも6割から8割を占めるほど普遍的に見られるものですが、その中でも特に勝ちやすいレンジ相場というものがあります。つまり、 勝ちやすい=状況の分析がしやすいレンジ相場 というわけです。
それはどういったレンジ相場かと言うと、 限りなく綺麗な、いわゆる教科書的なレンジ相場 です。
しかし中には限りなく綺麗な、典型的なレンジ相場になるケースもあります。こういった時には、逆張りエントリーをすべきタイミングを見極めやすいというメリットが生じます。出来る限りバイナリーオプションの勝率を上げたいということであれば、むやみやたらにレンジ相場だからといって突撃しまくるのではなく、このように教科書的な美しいレンジ相場が出てくるまで待ち続けるという方法も一つの選択肢として考えておくべきではないでしょうか。
レンジ相場が発生しやすい時間帯はあるの?
レンジ相場が発生しやすい時間帯は、トレンド相場が発生しやすい時間帯を避けた時間帯 です。つまり、トレンド相場が発生しやすい時間以外は大体レンジ相場で推移していると言えます。
例えば、日本時間で言うと 午前11時から15時半くらい まで、 午後7時から9時半くらい まで、そして 午前1時半から翌朝5時くらい までの間はレンジ相場が比較的発生しやすい時間帯と言えるでしょう。
これ以外の時間帯は、各国の市場がオープンしたりクローズしたり、その他経済指標などの発表があるケースもあるため、トレンド相場になりやすい時間帯です。
短い期間の中で、またある程度決まった範囲の中で相場の動きを繰り返すわけですが、最終的には大きな値動きには至らなかった、というような相場の動き方がレンジ相場というわけです。
こちらは 逆張りで攻略していくとバイナリーオプションでは勝率をアップさせやすい相場 です。レンジ相場が発生しやすい時間帯は、一般的にトレンドになりやすい時間帯を除いた全ての時間帯ということになりますので、24時間のうちおよそ6~8割程度はレンジ相場と考えて良さそうです。
その他、バイナリーオプションの技術的な攻略法や、その他綺麗なレンジ相場を待ち続けるマインドセットなど、バイナリーオプションで勝ち続けていくためにはいくつかのノウハウや知識が必要です。
また、プロアスリートがメンタルトレーニングを行うのと同様に、バイナリーオプション投資家として活動していくには、冷静な頭と心を保ち続けるような メンタルトレーニング ・ マインドセット も極めて重要となります。この記事でお伝えしきれなかったことなどは、 LINE@ で申請をいただいた方にのみお伝えしています。
ブログでは言えないようなお話も含めて、 LINEではさらにバイナリーオプション初心者の方に向けて、あるいはある程度知識のある中級者から上級者の方に向けて、幅広くノウハウや知識、マインドセットなどをご提供しています。まずは私から直接、バイナリーオプションの知識を得てみませんか?直通LINEをここに置いておきますので、ぜひ今すぐご連絡をお待ちしています。
【通貨】 NY為替:[通貨オプション]OP買いは一段と後退
米ドル/円 FX オプション相場 <日足> 「株探」多機能チャートより
■変動率
・1カ月物10.39%⇒9.54%(08年10/24=31.044%)
・3カ月物10.FX オプション相場 06%⇒9.42%(08年10/24=31.044%)
・6カ月物9.FX オプション相場 66%⇒9.19%(08年10/24=25.50%)
・1年物9.12%⇒8.78%(08年10/24=20.00%、21.25%=98年10月以来の高水準)
■リスクリバーサル(25デルタ円コール)
・1カ月物+0.70%⇒+0.57%(08年10/27=+10.90%)
・3カ月物+0.70%⇒+0.60%(08年10/27=+10.90%)
・6カ月物+0.FX オプション相場 67%⇒+0.60%(08年10/27=+10.71%)
・1年物+0.63%⇒+0.59%(08年10/27=+10.71%)
- ・NY為替:ドル・円は127円10銭台で推移、全体的に小動き (22/05/28)
- ・NY為替:【NY午前外為概況】ドル・円は126円82銭から127円25銭で推移 (22/05/28)
- ・NY為替:ドル・円は一時127円25銭まで上昇 (22/05/28)
- ・NY為替:ドル・円は126円82銭から127円10銭で推移 (22/05/27)
- ・NY為替:【市場反応】米・5月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値 (22/05/27)
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